先日のこと、K塾千種校(K塾の大きな校舎)の教授室(講師の控え室のこと)で休んでいると、ネクタイにスーツの青年に声をかけられた.見覚えがあるなと思ったら、以前の教え子A君であり、「今日は国語科の講師採用試験を受けに来ました」とのこと.
(しばし感慨.かつての生徒が講師になりに来るとは、俺ももはや若手じゃないね)
A君とは授業後などよく話をしていたし、彼が受験した大学の入試問題の一つ「円錐の通過領域の体積を求める」という難問を塾のテキストがズバリ的中させていたので私自身印象が強く、彼のことはよく覚えていた.
近況など話して住所を教えて、「気楽に受けといで」と励ました.私など、試験の途中で試験官(すごく偉い先生)から「もういいよ」と言われて採用だったのだから、今にして思えばいい加減なものだ.
それから10日ほどして、A君からハガキをもらった.採用されたとの連絡かと思いきや、伊豆文学賞を受賞したという.驚いたが、大学に入ってから小説に興味を持ち、彼自身は法学部の学生でありながら文学部のある教授に師事していたと話していたことを思いだし、ずいぶん努力したのだなぁと感心した.
読売新聞に記事が載ったらしいのだが、うちは朝日(毎朝いしいひさいちが読めるなんて最高だ)なので詳細はわからない.
A君が講師に採用されたかどうかは知らない(数学科のことだってよくわからないのに、まして国語科のことは).うちの業界のこれからを思えば、採用されるのが彼のためなのかどうかも定かではないし、いずれにせよ文学の道で大成して欲しい.
さらに、受賞記念パーティーで審査委員の村松友視にサインをもらってきてくれたら、なおさらうれしい.
受賞した:今日(2.22/98)伊豆文学賞のページをのぞいたら、伊豆文学賞というのは最優秀賞、優秀賞などいろいろあるのがわかりました。A君はその中の一人です。(戻る)